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GoGoNanoによる写真(Unsplash

エストニア企業向けWise Business口座:初心者ガイド

非居住者の創業者の多くは、エストニア企業で最初に使う口座としてWiseを選びます。銀行への来店も現地とのつながりも不要で、オンラインで申し込めます。Wise Business口座でOÜが利用できる機能、開設手順、費用、制限を解説します。

エストニアで会社を設立した、またはこれから設立する予定なのですね。おめでとうございます!次に必要なのは、会社の資金を管理する場所です。顧客から代金を受け取り、請求書や税金を支払える口座、つまりエストニア企業用の法人口座が必要です。

海外からすべてを管理する大半のe-Residency保有者や非居住者の創業者にとって、最も手軽な選択肢はWiseです。完全オンラインで開設できる多通貨口座です。本ガイドでは、Wiseとは何か、利用できる機能、開設手順、不十分となる場合について、分かりやすく説明します。

要点

はい、エストニア企業はWise Business口座だけでも運営できます。エストニアでは国内銀行の口座は必須ではなく、欧州経済領域(EEA)内の口座であれば利用できます。Wiseでは、入金、納税、さらには資本金の払込みにも使える欧州IBANが提供されます。

エストニアのOÜに法人口座が必要な理由

原則は簡単です。会社の資金と個人のお金を混同してはいけません。エストニア企業(OÜ)は独立した法人であり、日常的な3つの理由から専用口座が必要です。

第一に、顧客が代金を振り込めるよう、請求書に記載する口座番号が必要です。第二に、会計担当者が報告書を作成し、税額を計算するには、整理された銀行取引明細書が必要です。第三に、資本金(各社が届け出る設立時の資金)を払い込む際、口座明細書でその事実を証明する必要があります。

多くの新規創業者が驚く朗報があります。口座はエストニア国内になくても構いません。EEA内の銀行または認可を受けた決済サービス事業者で開設した法人口座なら、日常業務、税関・税務局への納税、商業登記簿での手続きのすべてに利用できます。まさにこれが、Wiseがe-Residency保有者やその他の非居住者起業家に広く選ばれている理由です。

Wiseは銀行?e-Residency保有者が知るべきこと

Wise(旧称TransferWise)は、「国際送金は安く簡単であるべき」という発想から生まれたフィンテック企業です。現在では、世界中の数百万人の個人や企業がオンライン口座を利用しています。

一点、明確にしておきましょう。Wiseは銀行ではありません。認可を受けた決済機関であり、欧州ではベルギー国立銀行の監督下にあるWise Europe SAを通じて事業を運営しています。これは実際の利用にどう影響するのでしょうか。

安心できる点は、WiseがEUで全面的な規制を受け、利用者の資金がWiseの自己資金とは別に「保全」されていることです。そのため、最悪の事態でもWiseが利用者の資金に手を付けることはできません。一方、残高は€100,000の銀行預金保証の対象外で、Wiseは融資や当座貸越も提供していません。フルサービスの銀行ではなく、事業用の非常に便利なウォレットと考えるとよいでしょう。

Wise Businessの機能:欧州IBAN、多通貨、カード

では、その「ウォレット」では具体的に何ができるのでしょうか。国際的に事業を行う小規模企業の日常業務に必要な機能は、ほぼすべてそろっています。

  • 欧州IBAN。IBANとは、請求書に記載する国際的な口座番号のことです。Wiseでは「BE」で始まるベルギーのIBANが発行され、エストニア税務当局への支払いを含む、欧州全域のユーロ送金に利用できます。
  • 多通貨残高。40種類を超える通貨を保有・両替できます。米国の顧客からドルで支払いを受けた場合、両替するまでドルのまま保有できます。
  • 各国の現地口座情報。USDやGBPなどの国際送金を、現地口座と同じように受け取れます。顧客側で高額な海外送金を利用する必要はありません。
  • 法人用デビットカード。ソフトウェアの利用料、広告費、出張費などを会社の残高から直接支払えます。
  • 会計ソフトとの連携。WiseはXeroやQuickBooksなどと連携でき、会計担当者による手作業を何時間も削減できます。

エストニア企業のWise Business口座を開設する方法

手続きはすべてオンラインで完結します。エストニアへの渡航も、書類の郵送も不要です。手順は次のとおりです。

  1. 先に会社を登記します。Wiseが口座を開設するのは既存企業に限られるため、OÜがエストニアの電子商業登記簿に登録済みでなければなりません。まだ登記していない場合は、当社のエストニア会社登記サービスで法人設立そのものをお手伝いします。
  2. Wiseのウェブサイトで申込みを開始します。Business口座を選び、登記コード(会社登記時に発行された番号)、住所、事業内容などの会社情報を入力します。
  3. 事業に関するいくつかの質問に回答します。Wiseから、事業内容、顧客層、口座を通じて動くおおよその金額、会社の所有者について尋ねられます。正直かつ簡潔に回答してください。これは一般的な法令上の確認であり、試験ではありません。
  4. 本人確認を行います。取締役として身分証明書の写真をアップロードし、簡単な自撮り写真を撮影します。
  5. 審査を待ちます。通常は数営業日以内に完了しますが、複雑なケースでは最大10日かかることがあります。住所証明などの追加書類をWiseから求められる場合もあります。その際は、指定された書類を提出してください。
  6. 口座を有効化します。承認後、必要な通貨残高を開設し、IBANを取得してカードを申し込みます。

予算に入れておくべき費用が一つあります。法人口座の開設時に50ユーロの一回限りの手数料がかかります。それ以降、月額料金はありません。

エストニアでWiseを通じて資本金を払い込める?

はい、可能です。初めて会社を設立する方が混乱しやすい点なので、詳しく説明します。資本金とは、会社に正式に払い込む設立時の金額です。登記するには、会社の口座に実際に入金されたことを示す必要があります。

以前は、この払込みにエストニアの銀行口座が必要でした。2019年以降、エストニア法ではEEA内のすべての信用機関または決済機関が認められており、Wiseもその条件を満たします。手続きは簡単です。個人口座から会社のWise口座へ資本金を振り込み、明細書をダウンロードして商業登記簿に提出すれば完了です。

Wiseの制限:従来型銀行が必要になる場合

Wiseは大半の小規模なサービス業に最適ですが、全面的に頼る前に知っておくべき制限があります。

  • 融資なし。事業融資や当座貸越はありません。借入れを予定している場合は、いずれ銀行が必要になります。
  • 利用できない業種があります。暗号資産取引、ギャンブル、一部の金融事業は、通常、利用開始時の審査で断られます。
  • 口座が審査対象になる場合があります。他の規制対象事業者と同様、Wiseは定期的にコンプライアンス確認を行い、質問への回答を求める間、口座を一時的に停止することがあります。事業内容を正確に保ち、書類を用意しておけば、審査は速やかに完了します。

一般的には、まずWiseで事業を始め、1~2年会社を運営した後、事業実績とエストニアとの実質的なつながりができた段階で、エストニアの銀行口座を追加します。

まとめ

エストニア企業を遠隔で経営する初心者にとって、Wiseは最も手間の少ない選択肢です。数日でオンライン開設でき、維持費はほとんどかからず、複数通貨で代金を受け取れます。資本金の払込みから納税まで、あらゆる公的要件にも対応できます。Wiseは銀行ではなく、銀行を目指してもいません。しかし、事業を始める段階では、通常まさに必要なサービスです。

エストニアでの会社設立をお考えですか?当社は海外の創業者に向けて、e-Residencyによる会社設立、適切な法人口座選び、その後の法令遵守をサポートしています。

よくある質問

本ガイドは弁護士兼規制アドバイザー パトリック・アセヴィチュスを含むEesti Firmaチームが作成したものです。情報提供のみを目的としており、掲載内容は法務、税務、投資に関する助言を構成するものではありません。公開時点での正確性には万全を期していますが、法令や規制は変更される場合があります。個別の法的支援については、Eesti Firmaへ直接お問い合わせください。